おさしづ配信

小人によって

おさしづ配信

「小人によって何も罪もあろうまい、悪もあろうまい、心違いもあろうまい。小人十五才親々事情…。」(明治28・7・5)

「この子には困ったものです」と、愛町の初代会長様にお話を伺うと、「この子は親孝行なんだよ」と、たいてい決まっておっしゃったものです。神様が子供を通して親をたすけようとなさっているのですね。
親が病気をする前に子供が病気して、警告してくれる場合もよくあります。ですから、本当に子供はありがたい存在です。親が子供を育てるよりも、子供に育てられて一人前の人間になり、親になることができるのですね。
子供十五歳までは全部、一切合切親の責任になります。昔は十五歳で元服し、一人前に認められました。十五年は実り始める年ごろですね。良いほうにも悪いほうにも。一つの転換期に入ると言ってもよいかもしれません。
子供の身上によって、親夫婦のあり方をも教えていただけます。これが一番大事ですね。母親は子供より夫を大事にしなければならないのに、かわいいがためについ夫以上に子供を大事にしてしまうと、かわいい子供に怪我をされ、反省させられるのですね。(渡部与次郎、「続おさしづに学ぶ – 朝席のお話」、天理教道友社)