おさしづ配信

古き者より改め

おさしづ配信

「道これ一つ一つ古き者より皆改め。互い互い知らせ合い、皆仕込まにゃならん。皆これこれいついつまで子供子供言うて居てはどうもならん。」(明治22・4・26)

お道を耳にしたら、道の古い者から順番に、みな一人残らず一つ一つについて心を改めなければなりません。古い者と新しい者と、お互いに知らせ合い、教え合って、一人残らず仕込まなければなりません。子供も、いつまでも子供と思って放っておかずに、年に応じて仕込まなければなりません。
年齢の順序も無視できませんが、年限による順序はそれ以上に重きを置くのがお道の常識です。けれども、年限が古いだけで、心の成人のほうは追い抜かれる場合がいくらもあるようです。後の雁が先になって、それなりの立場与えられたら、古い者でもその立場を尊重しなければなりません。
しかし、お道は形よりも心を重んじていますので、やっぱり年限に応じた成人を心掛けなければならないのですね。
子供も、昔よりは大人になるのが早まっているし、性の目覚めも早まっているので、親はそれより一歩早くしつけをしていかなければなりません。
妊娠した時から教育は始まっているのです。三歳までに体質や性質、知能などの基本はほぼ出来上がるそうです。延ばしても、六歳までには完全に出来上がるでしょう。これが一生を左右する基本となるのです。
したがって、この一生に一番大切な時期に母親は、夫がありながらお金取りの仕事などをすべきではありません。先へ行って後悔するに決まっています。親子の縁も薄くなりやすいでしょうね。もう既にその結果が、社会に出始めています。学級崩壊、不登校、いじめ、親子の断絶、幼児虐待など、その結果によるものが少なくないでしょうね。(渡部与次郎、「続おさしづに学ぶ – 朝席のお話」、天理教道友社)