おさしづ配信

たんのう

おさしづ配信

「どんな事もこんな事も、世上を見てたんのう。怖き理を見てたんのう、恐ろしい理を見てたんのう。一時の処どうなろうと思う。これは更に持たず。明らか一つの理に治め。世上一つの理を治めてくれるよう。」(明治25・8・16)

おたすけをしっかりさせていただくと、表面には見えない、世の中の悲惨な面も見えてきます。怖いこと、恐ろしいこと、どこから手をつけたらいいかわからぬ難しい問題も、あちらこちらに転がっています。夫婦の間でも、親子の間でも隠していることさえ、おたすけに心底から取り組めば、打ちあけてくれるようになります。また、そうしてもらえるようなおたすけ人にならねばなりません。
世の中のピンからキリまでを数多く見ますと、それに比べて私は何と幸せか、と喜ぶ心、たんのうの心が生じてきます。たとえばアフリカでは、毎日多くの幼い命が消えています。身近なところにも、二十年も寝たきりの病人や、いつも脅迫を受けながら暮らしている人、会社が倒産寸前の人、サラ金地獄に落ちた人など、さまざまに苦しんでいる人がいます。そういう人たちに接して、おたすけさせていただく時、私は結構だな、と、しみじみたんのうさせていただけるものです。(渡部与次郎、「おさしづに学ぶ-朝席のお話」、天理教道友社)