おさしづ配信

ご存命の理

おさしづ配信

「さあさあろっくの地にする。皆々揃うたかゝ。よう聞き分け。これまでに言うた事、実の箱に入れて置いたが、神が扉開いて出たから、子供可愛い故、をやの命を二十五年先の命を縮めて、今からたすけするのやで。しっかり見て居よ。今までとこれから先としっかり見て居よ。」(明治20・2・18)

教祖がお姿をかくされてからの二十年は、ご本席を通しておさしづが出たわけですが、これはその最初のものです。教祖がおっしゃったままのお言葉の調子であることさえ不思議なことですが、内容に至っては、本当の親なる神様でなくしては言えぬもので、これまた不思議というほかありませんね。
天理教の歴史の中で、この二十年間ほど道が伸びた時代はありませんでした。本当に、「今までとこれから先と」は大変な違いでした。そのころ、実に多くの人が続々と道一条に飛び込んだのでした。これが最も勢いの伸びた第一の原因でしょうね。
当時の人々は、このおさしづをどれほど力強く感じたことか。教祖のお姿が見えなくなって、かえって肌身近くに感じて、勇んでおたすけにかかったことと思います。
その教祖が、五十年のひながたの中で最も心にかけてくださったのは、おつとめの完成とおさづけの理を渡すことでした。
かぐらづとめはご本部の月次祭でつとめられています。一人でも多くの人が世界中から集まって、心を一つにして、世界一れつ陽気ぐらしが実現できるよう心を込めて祈念することによって、世界中がそこへ一歩も二歩も近づくことになります。
また、おさづけをどんどん取り次ぐことによって、不思議なご守護を頂く人が多くなればなるほど、これまた陽気ぐらしのできる人が増える元になります。そして、人々がたすかることによって、たすけた人もまたたすかっていくのです。(渡部与次郎、「続おさしづに学ぶ – 朝席のお話」、天理教道友社)