おさしづ配信

さんげ

おさしづ配信

「これまでのさんげは言うまでやあろうまい。見てさんげ、見えてさんげ。後々の事言うまでや。これから生涯先の事情定めるのがさんげ。これ一つ第一に定めにゃならん。」(明治25・2・8)

世界の三大懺悔録というのがあります。自分の過去を正直に赤裸々に告白したものです。懺悔はざんげと読みますが、お道ではさんげと申します。
さんげとなると、単なる告白やお詫びだけではなく、どうやって通り返しをするか、埋め合わせ、償いをするか、それを定めてこそさんげであり、これでこそいんねんが切り替えられていきます。
悪に強きは善にも強し、という諺があります。ある先生は若い時、飲む、打つ、買うの三道楽を重ねました。そのどれも実に徹底したものでした。お通を聞くようになってからは、その間違いを生かして人たすけができたのでした。
蛇の道は蛇、という言葉もあります。同じ道を通る人の心がよく分かるので、それをお道の理でなお明らかにして、お道の素晴らしさを説き、自分の過去とその結果を例としてたすかる道を知らせていけば、さんげの実をあげることになります。
それを生涯定めてこそさんげ、とおっしゃっています。(渡部与次郎、「続おさしづに学ぶ – 朝席のお話」、天理教道友社)