おさしづ配信

急くに一つの理、じっとするのも一つの理

おさしづ配信

「宅地一反三畝十八歩、おやしき地面続きに付、買入れの事御許し下さるや願」に対して、次のおさしづがありました。

事情見て急くに一つの理、じっとするも一つの理、一年後見て急くも一つ神、抑えるも神。広く/\要る/\。一年経るまで事情、又な、これではな。たゞ一年の理を見て治まり掛けたら早い。その心ばえを以て運んでくれるよう。(明治22・8・18)

神様の思召は簡単には分からないものです。早くて良いか、遅くて良いか、これも分からないものです。神様は、こうせい、ああせいとおっしゃらないことがあります。土地は広いほど良いとおっしゃっていますが、その時期は、良いともいかんともはっきりしません。
一年は様子を見ようとおっしゃっているようでもあります。そのうち一同の心がそろってくる、固まってくる、その時を待とうとおっしゃっているようでもあります。みんなの心が一つにそろってくるのが一番良いのですね。
心がそろうには、一人ひとりの心の成人が前提となります。心が成人するにつれて、相手の心も分かるようになり、みんなの心も分かるようになります。一人ひとりが神様を定規にして話し合えば、心が一つに合うようになっていきます。成人するとは親の心が分かることであり、親神様の思召が分かることであり、その点、親神様が一つならば、全部の人の心もまた一つになります。(渡部与次郎、「続おさしづに学ぶ – 朝席のお話」、天理教道友社)