おさしづ配信

心に刻みつけること

おさしづ配信

「事情に善いと思うても悪い事もある。悪いと思うても善い事もある。一度二度三度まで聞いて思う処、これと思えば、それで心に押し付けてしまうが善い。」(明治30・1・26)

善いが悪いか悪いが善いか、人間には分かろうまい、というようなお言葉もあります。けれども、一度二度三度まで聞いて善いと思ったら、迷わず、疑わず、案じないで、はっきりと心に刻みつけて押し付けてしまうほうがよい、とおっしゃっています。
あやふやな心でやっては、あやふやな結果になります。失敗してもいいではないか、と思い、いつまでも考え過ぎぬほうが良いのでしょうね。
例えば朝寝坊の人でも、明日は何時に起きねばなりません、どうでも起きたいのです、と神様にお願いし、絶対起きるぞ、と自分にしっかり何度も言い聞かせて寝ると、ちゃんと起きられるものです。自信がなくて心配していると、寝付くことができず、もう少しという時に眠くなって寝過ごしてしまったりします。
大丈夫、大丈夫と言い続け、自信を持つことが必要です。心配すると、そっちにご守護下さるかもしれないのです。「案じれば案じる理が回る」(明治24・6・3)というお言葉もあります。
記憶するのでも、覚えられるかな、心配だな、というようなあやふやな心では覚えられないものです。どうでもこうでも覚えてみせる、覚えられるんだ、断じて覚えるぞ、と強く言い聞かせて覚えると、ちゃんと覚えるものです。
試験でも、病気でも、商売や事業でも、結婚でも、借金でも、その他あらゆる問題においても同じことが言えますね。
僕は、何が起ころうと絶対困らん、という自信があります。その裏付けとなるものを日々月々積み重ねていくことも必要ですが、自信を崩す案じ、疑い、迷いが出てこなければ、心どおりのご守護ですから、ちゃんと心どおりになってくるのですね。(渡部与次郎、「続おさしづに学ぶ – 朝席のお話」、天理教道友社)