おさしづ配信

神は心に乗りて働く

おさしづ配信

「精神一つの理によって、一人万人に向かう。神は心に乗りて働く。心さえしっかりすれば、神が自由自在に心に乗りて働く程に。」(明治31・10・2)

このおさしづを頂いた松村吉太郎さんは高安大教会の初代会長で、天理教の一派独立のために精魂を傾けられた人です。
これは、ありがたい、素晴らしいお言葉ですね。「心さえしっかりすれば」と言われていますが、「しっかり」とはどういうことでしょうか。
しぶしぶ、ふらふらではなく、変わらぬ心、固い決意を定めて喜んでやり抜く心、とも言ったらいいでしょうか。神様にもたれ切って、信じ切って、案じない、迷わない心とも言えるでしょうね。
「治めてから定まるのやない。定めてから治まる」(明治24・11・3)というお言葉もありますから、まず定めることですね。心を定めておたすけにかかり、だれに何と言われようと、だれ一人も話を聞いてくれなくても、その真実を捧げて変わらぬ心は、やがて神様がお受け取り下さって、不思議な自由自在の理を現して下さいます。
しっかりした信仰なら、一人万人に向かうことができると言われるのですから、五十億の人類をたすけるには、五万人のようぼくがいればいいことになります。けれども、現実に一人が丹精できる限度は、平均して百人ぐらいと考えれば、五百万のようぼくが必要になります。そして現在、ようぼく数は百万人と言われますから、全ようぼくが一人ひとり五人のようぼくを育てあげるよう、もっと頑張らねばなりませんね。
松村吉太郎さんの言葉に、
「心の切り替えは、いのちの切り替えとなる」
というのがあります。(渡部与次郎、「おさしづに学ぶ – 朝席のお話」、天理教道友社)