おさしづ配信

病む時は急がぬこと

おさしづ配信

「身はかりもの、こうと思えども身上叶わねば勤まろまい。又親々こうという処定め。一寸諭し置こう、急ぐ心更に持たず、永く心持ってくれるよう。」(明治26・1・18)

病気に対するおさしづで一番多いのが、案じるな、急くな、というおさしづでしょうね。子供の病気に対しては、両親の心を一つに治めることを一番多くお諭しくださっています。子供十五歳までは、全部親に原因があるのだし、親夫婦の心の使い方一つで、いくらでも良くなっています。子供の病気のおかげで、両親が一人前の人間として育て上げられていく、という例が多いですね。
けれども、ちょっとの病気でも、診断はお医者さんにしていただくことは必要ですが、治療まで頼ったのでは、せっかく親神様が子供の病気を通して親の心の成人をさせてあげようとしてくださっているのに、そうならないで、再発を繰り返すということになったのでは、子供がかわいそうです。
だから、お道の人は、病名が分かったら、お道の先輩にお諭しを頂いて、おさづけを取り次いでいただくことを優先させるべきですね。
おさづけでご守護頂けないと、すぐお医者さんへ行ってしまうのも、せっかちと言うほかありませんね。急病でない限り、三日間おさづけを取り次いでいただくことです。毎日、おさづけの効能がないときは、十分練り合って、新たに心定めをしたりして、病状を良くすることを急がず、心の切り替えとお道に一歩進むことを定めること、これを優先させる心がほしいものです。
現在の医学は、まだまだ対症療法が主体で、病状に対する処置はしても、病気の真の原因を治すことはできないものが多いということ、心得ておく必要があります。診断を早くしても、治療をあせってはならないのですね。(渡部与次郎、「続おさしづに学ぶ – 朝席のお話」、天理教道友社)