おさしづ配信

弱い心が続く

おさしづ配信

「どちらこちらから続く理は、弱い心が続く、弱い心が続く。軽荷は何処までも持って行ける。毎日軽い荷は持って通れる。重い荷は遠く行けん。向こうへも行けねば、後へも行けん。これから一つ悟れ。親一つ内々一つ事情よう思やんせにゃならん。細々細いもの弱いもの、弱いものが堅い。太いものは持てん。」(明治30・12・29)

「誠の心と言えば、一寸には弱いように皆思うなれど、誠より堅き長きものは無い」と、おかきさげにありますが、「弱い心」とは、この誠の心でしょう。見えを張らず、背伸びしない心、低くやさしい柔らかな心、無理をしない心も、この中に入るでしょう。
普通は強い心でないと人生は通れないように思いますが、それでは、いつか息切れするのでしょう。神一条の事は、少々大きなご用でも、重荷になっても通れますが、わが身わが家のことは、絶対に背伸びしてはいけないのです。
多くの人は、わが田に水を引きがちで、強い心で通りやすいのですが、重荷を背負ってつぶれるか、軽荷でいつまでも続いていくか、このあたりの考え方が、長い目で見れば、成功と失敗の分かれ目になると言ってよいかもしれません。
神一条の事を先にするか、わが身の事を先にするかも、成功と失敗の分かれ目となります。たすかりたいではたすからん、人をたすける心がたすかる、のですね。(渡部与次郎、「おさしづに学ぶ – 朝席のお話」、天理教道友社)