おさしづ配信

日々嬉しい一つの種

おさしづ配信

「だんだん種を蒔く。運んだ理は日々に受け取てある。…日々尽くして嬉しい。尽くさずして種を蒔けば、日々帳面をよごして居るようなもの。日々帳面消して居るようではどうもならん。日々嬉しい一つの種は、一粒万倍に成りて、日々治まりて来る。」(明治24・12・19)

私たちは毎日、良きにつけ悪しきにつけ、種まきをしています。心の種まきで、その種次第で、良くも悪くも成っていくわけです。
してもらってうれしいのは子供、してあげてうれしいのは親です。お道でも、尽くしてもらってうれしいのは成人していない人であり、尽くしてうれしいのは成人している人です。
作物には、種をまいて間もなく収穫できるものと、何年も経たないと収穫できないものがありますが、実るのが遅いものほど、収穫も多くなります。それに、いちいち、毎年種をまかなくても、ちゃんと実ってきます。
日々、うれしいという心で、しっかり種をまいていけば、いつしか必ず実るのであり、しかも一粒万倍になってくるのです。その時期は神様にお任せし、遅く実るほど結構と思って、あせらず、楽しんで道を進ませていただくことですね。(渡部与次郎、「おさしづに学ぶ – 朝席のお話」、天理教道友社)