おさしづ配信

をやという理

おさしづ配信

「元というはをやという。をやという理は可愛い理に育てば、どんな所も育つ。親と成りて育つるは可愛いという理を以て育てるよう。」(明治22・11・29)

一口に親と言っても、生みの親、育ての親、義理の親、ほかにも仕事上の親や教えの親もあります。この世に親と名のつく人はたくさんいますが、その元、人間を創り育てている親は親神様です。その「をや」の子供かわいいという心で育てたら、どんな所の人でも育つと言われます。うまく育たなかったとしたら、親神様の親心で接するについて、かわいいという心が足りなかったのではないか、と反省してみる必要があります。
「をや」の心がわかるには、おたすけをして、おさづけを取り次ぐのが一番でしょう。おたすけをせずに「をや」の心をわかろうとしても無理でしょう。おさづけを取り次いで、相手にたすかっていただいても、それでよしとするのでなく、その人が、たすけられたことを話の種にして、おたすけする人に育ってもらうことです。そのようにして、相手がおたすけを始めて三年続いたら、初めて一人のおたすけをさせていただいた、と数えてよいのだと思います。
親というものは、子のためならわが身どうなっても、という心を持つものです。その心でおたすけに当たっていくうちに、「をや」の心が分かってくるのですね。(渡部与次郎、「おさしづに学ぶ – 朝席のお話」、天理教道友社)