おさしづ配信

根のある花

おさしづ配信

「長くは先の楽しみ、短いは楽しみ無し。これ俄かに咲く花は、切って来て床へ挿してあるも同じ事。これはのじの無いものである。さあさあこれ根のある花は遅なる。なれども年々咲く。又枝に枝が栄える。根も踏ん張る。」(明治24・11・1)

早くたすかりのご守護をもらいたいとあせる人は、このおさしづを味わって読むといいですね。大器晩成という言葉もあります。早く花を咲かせようとするのは、たすかりたいだけの信仰になりやすい、と言えるでしょう。
お通を信仰したら、たすかるに決まっているのです。ただ、それが早いか遅いかだけの問題であり、遅いほど実りが大きいのです。だから、神様に百パーセントお任せし、もたれ切って進むことです。その方が楽ですね。
Hさんがトイレで出血したので、子宮がんになったのかと驚いたそうです。その時、Hさんはがんの方のおたすけにかかっていて、近く、その方をおぢばに連れて帰る予定にしていました。出血したお陰で、一段と心を引き締めておたすけに励むことができる、と言っていました。この精神が大切ですね。(渡部与次郎、「おさしづに学ぶ – 朝席のお話」、天理教道友社)