おさしづ配信

心勇むなら身も勇む

おさしづ配信

「内々案じる心を持たずして、又、成らん事は無理にとは言わん。成るよう行くよう、何程思うたとて成りゃせん。天然自然心勇むなら身も勇むと言う。」(明治23・9・29)

潮が満ちてくる時に潮位を下げることはできません。潮が引く時も途中で上げ潮にすることはできません。自然のリズムは、人間の力で変えようとしても変えられるものではありません。
この自然のリズムは、親神様のお働きであり、み心でもあります。それに合わせて動く時、人間の心は勇んでくるのですね。心が勇めば体も勇んできます。
風邪を引いた時に、咳はよく出ます。風邪は身びいきの心、すなわち、小さい自分にとらわれて、大きな自然の動きに合わせられず、また人の心にも合わせかねて、不足している姿と言えそうです。人を見て不足せず、陰口も言わないことですね。
このおさしづを伺った増野正兵衛さんは、のちに本部員になり、
「人に仕えるのではない。神に奉仕するのが真実の勤めである。ふき掃除するのも、はき掃除するのも、道に勤めるのである」
「道具となって働く以上は情に流れてはならぬ」
と、理に徹して事に当たった人でした。(渡部与次郎、「おさしづに学ぶ – 朝席のお話」、天理教道友社)