おさしづ配信

三才までの事情

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「夫婦中妊娠一つ中、それぞれだんだん三才までの事情、三才までなかなか大抵、尋常なる者である。内々定める母思え。どういう事であろう。年を取りたる処、長らえて道筋、どんな所も、ほこりの中も通り楽しみ事情。実の障り案じる。内々事情夫婦の中、又々暮らす中、いんねんの事情、これより長らく、内々思うようにいく。」(明治21・8・24)

子供の教育は妊娠した時から始まり、体質も、知能も、性質も、三歳までにほぼ、その基本ができ上がるといいます。だから、この時期の教育は重要です。母親の多くは、たいてい、小学校に入ってから急に教育熱心になりますが、それでは遅いのです。
この大切な時期に、母親が子供のそばにいられないとしたら、子供にとって大きなマイナスです。最もスキンシップを必要とする時期ですから、一緒にいてあげてほしいのです。
徳川家康は、人間の一生は重荷を背負って坂を上るようなものだ、と言いました。しかし同じ荷でも、人それぞれの心持ちによって、重くなったり軽くなったりします。肩がこる人は、心の動きが体の動きより忙しいので、荷を背負わないうちから、もう背負ったのと同様になっているのです。
「長らえて長く通る事が、天然自然と言う」(明治24・8・17)と言われます。子供に対しても、そんな大らかな心で接し、育てることが大事ですね。人生と言う長い道中、荷を重くしては通れなくなるので、少しでも軽くする工夫をして、楽しんで通る心を持つことが必要ですね。(渡部与次郎、「おさしづに学ぶ-朝席のお話」、天理教道友社)