おさしづ配信

育てにゃ育たん

おさしづ配信

「育てるで育つ、育てにゃ育たん。肥を置けば肥が効く。古き新しきは言わん。真実あれば一つの理がある。」(明治21・9・24)

実の子であれ、信仰上で導く相手であれ、親の心で育てなければ育ちません。一方で、親となる立場の者も、相手を育てる中で自分が成人していくものです。ですから、おたすけをして相手を育てていかないと、一人前のお通の人にはならないのです。
子を持って知る親の恩、と、昔から言われていますが、全くそのとおりです。親にならないと親の心はわかりませんし、親の恩もわかりません。
「古き新しきは言わん」と言われますが、信仰の先輩だからといって、成人しているとは限りません。後の雁が先になる例も少なくありません。互い立て合いたすけ合いの精神で学び取っていくことが必要です。でも、先輩は一応先輩ですから、後輩を育てる努力を忘れてはいけませんね。(渡部与次郎、「おさしづに学ぶ – 朝席のお話」、天理教道友社)