おさしづ配信

心一つを以て治まる

おさしづ配信

「神一条の理どうであろ、思うた処で治まると言うたら十分。それぞれ心尽くし十分心受け取る。一時一つ何でも生涯末代。この理一時聞かし置く。治まるというは、心一つを以て治まる。」(明治22・9・22)

このおさしづを伺った船場大教会初代会長・梅谷四郎兵衛さんは、明治十四年、三十五歳の時、長兄の眼病から入信し、明治二十年六月、夢の知らせを頂いて道一条の心定めをし、翌明治二十一年二月、名実共に道一条の信仰に入ったのでした。
このおさしづは、その翌年に頂いたものです。神様は、そうした成人の歩みを信頼され、「心尽くし十分心を受け取る」と言われ、「心一つを以て治まる」と励まされています。
自分たちの夫婦の境遇や、子供を次々となくしたことなどを考えて道一条に踏み切ったのでしょうが、入信から七年で道一条に飛び込んだのですから素晴らしいですね。明治のころは、そういう人が続々と輩出されたのでした。
「心定めが第一」と聞かされますが、何よりもまず心を定めることが、身上・事情をはじめ、さまざまな問題を治めるのに大切なことなのですね。(渡部与次郎、「おさしづに学ぶ – 朝席のお話」、天理教道友社)