おさしづ配信

心寄り合うがいんねん

おさしづ配信

「あれとこれと心寄り合うがいんねん、いんねんなら両方から寄り合うてこうと言う。」(明治27・9・21)

せんしよのいんねんよせてしうごふする
これハまつだいしかとをさまる (おふでさき 一号74)

というお言葉があります。ここでは「心寄り合うがいんねん」と言われますが、寄り合う場合、気が合って寄り合うこともあれば、反発し合いつつ寄り合うこともあります。どちらの場合も、いんねんあって寄り合うのですね。
互いに好き合って一緒になっても、三年も経たぬうちに敵同士のようになる夫婦もあります。大恋愛して結婚しても、生木を裂くように、子供を犠牲にして別れる夫婦もあります。一方で、いやいやながら結婚しても、うまく治まっていく夫婦もあります。
最近は離婚するカップルが増えていますが、被害を受けるのは子供です。それが原因で非行に走ることもあります。そんなかわいそうなことにならないよう、結婚に当たっては大きく目を見開いて相手を見て、結婚後は目を半分閉じるぐらいにした方がいいですね。結婚するまでは「アバタもエクボ」となりがちですが、結婚後こそそうなるように努力すべきでしょう。
より良い配偶者がほしいと願うなら、自分をより良くするよう徳を積むしかありません。いくら相手を選んでも、こちらの徳分に見合う人しか与わりません。
結婚に際して、親の思いに添うのと添わないのとでは、後になって大きな差ができてきます。特に、その差は子供に現れてきます。素直な子がほしいなら、親を立てることですね。
おたすけでは、相手方の夫婦がどのような経過で家庭をつくってきたか、それが子供にどう影響してきているか、よく調べてみることです。

このよのぢいとてんとをかたどりて
ふうふをこしらへきたるでな

これはこのよのはじめだし (みかぐらうた 第二節)

と教えられるのですから、夫婦のあり方が実に大事なのです。(渡部与次郎、「おさしづに学ぶ-朝席のお話」、天理教道友社)