おさしづ配信

足場無くば

おさしづ配信

「登ろというは、足場無くばならん。神の道に足場無しに登りたら、どんと落ちんならん。落ちては気の毒という理を諭して置こう。」(明治32・8・26)

教会の役員は、足場の上で芸当をしているようなもの、落ちたらケガをする、と聞かされます。立場が高くなるほど、落ちたらケガの程度もひどくなります。
登るには、まず足場を築く必要があります。足場とは恩返しをするうちにできてくるものでしょう。恩返しをしっかりしていけば、足場は自然にでき上がっていくと思います。
恩返しの第一は、何と言っても、おたすけですね。ちょっとお金をお供えしていれば、恩返しができていると思う人がいるとすれば、それはとんでもない錯覚です。たすけられた喜びを人に伝え、人にもたすかっていただいてこそ、恩返し、神様へのお礼なのです。七人はおたすけして、やっとお礼ができたことになると私は思います。
「徳積み」と表書きした袋にお金を入れて、それをお供えして徳が積めるなら簡単ですが、そんなものではありませんね。(渡部与次郎、「おさしづに学ぶ-朝席のお話」、天理教道友社)